忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

拝啓、旦那様、奥様。

学園に入学致しましてから、早数ヶ月が過ぎました。
お体の程、お変わりございませんでしょうか?

おかげ様を持ちまして、わたくしは息災に日々の授業を受けさせて頂いております。

もちろん、ダーナとしての授業のみでなく、変態紳士道を更に歩み深める事も怠ってはございません。
何時か、旦那様や奥様の居られます変態道の高みに、わたくしも辿り着ける様、精進を続けます。
焦る事無く己を見据え、ダーナとしても変態紳士としても、己を偽らず誇れるようにありとうございます。

さて、話しは変わりますが、ご報告致したい事がございます。

実は、わたくしめに恋人ができました。レミフェア様と申します。
明るく活発な方で、頑張り屋ですが不器用で、強がっても内に脆さを抱え、けれど一生懸命に前に進もうと成されます、とても可愛らしい方でございます。

実は、お恥ずかしながら、わたくしの一目惚れでございまして、初めてお会い致しました瞬間から、心奪われてしまいました。
そして、レミフェア様の拳がわたくしの顎を撃ちぬいた瞬間、確信致しました。

この気持ち、まさしく愛だ!

と、脳を貫く痛みと、絶頂感にも似た衝撃と共に。

まだ、それ程月日が経ったわけではございませんが、レミフェア様がわたくしは不要となされません限り、生涯、この方への愛を貫きたい。
日々、そう想いながらお付き合いさせて頂いております。
そして、これからもそうお付き合いさせて頂きたいと想っております。

ですが、旦那様、奥様。
わたくしは、同時に恐れを払う事ができずにおります。
レミフェア様がわたくしに注いで下さる想いは、わたくしを幸せに致してくれます。
ですからこそ、尚、恐ろしいのです。
旦那様と奥様に変態紳士としての道を歩ませて頂き、わたくしは己を偽らずに受け入れ、誇る素晴らしさを学び会得致しました。
故に、変態である事を、人と違う事を恥じることはございません。

ですが、レミフェア様は違われます。
この方は、普通の御婦人でございます。
にも関わらず、わたくしの想いを受け止め、愛して下さります。
だからこそ、変態紳士であるわたくしの隣に居てくださる事で、レミフェア様が周囲からの異端の視線に傷つけられはしないかと。
わたくしの隣をを選ばれた事により、心を深く傷つかれはしないかと、その事が恐ろしいのでございます。

人は、己達と大きく違う者を受け入れたがらず、そして、大多数の同じ者達の輪から排斥したがる生き者です。
旦那様、奥様に習いまして変態である道を選び、暫くしてから、わたくしはその事を身をもって理解いたしました。

一つ一つは、小さな人の悪意でも、受け止める側には数多くが集合した巨大な悪意でございます。
一人一人は、自分の悪意が与えたものは、ほんの小さな傷程度と考えるでしょう。
ですが、その数多くの小さな傷を受けるのは、一人の身でございます。
その小さな傷の積み重なりが、どれ程大きな傷になるのか、わたくしはよく知っております。

レミフェア様を愛しく想えば想う程、わたくしは、この方の隣に居てはならないのかも知れないと、愛しさと同じ強さで、わたくしを責め立てます。
レミフェア様が、わたくしの所為で傷つく前に、この方の隣を離れるべきだと、理性ではそう理解致しております。
ですが、感情がレミフェア様の傍を離れたくないと、我侭を通して譲らないのでございます。
わたくしのこの心の我侭が、何時、レミフェア様を傷つけるかと、そう想いながらもこの方と共にありたい、もっとレミフェア様を愛したいと、聞き分けぬ己が情けなくございます。

申し訳ございません、少々、気が高ぶり過ぎた様でございます。
これでは、旦那様、奥様に泣き付く為にお便りを出させて頂くような物。
これも、変態紳士として未熟なわたくしの不徳の致すところ、唯々、恥じ入るばかりでございます。

長々と筆を綴らせて頂きました。
この度は、これまでと致します
乱文、長文の程、なにとぞ御容赦下さいませ。


敬愛致します、旦那様、奥様へ。 ラグナ・ローゼ拝。

追記。
学園にて、ムタンガなる素晴らしい水着を手に致しました。
また入手する機会がございましたら、是非、旦那様と奥様にも御使用頂きたく、贈らせて頂きとうございます。
PR
Copyright © どこかの世界の雑記帳。 All Rights Reserved
Powered by ニンジャブログ  Designed by ピンキー・ローン・ピッグ
忍者ブログ / [PR]